危険な彼女
〜亜紀side〜
亜紀は、奈津の姿が見えなくなったのを確認すると、膝から崩れ落ちた。
全身に力が入らず、今まで味わったことのない虚脱感が襲っていた。
「振られ…ちゃった………」
そうつぶやくと同時に、目頭に熱いものこみ上げてきた。
しかし、それを流すまいと、亜紀は唇を噛んだ。
強くなる。
奈津に手を引いてもらわなくてもいいように…
もう、びくびくおどおどしないように………
だから、ここで泣くわけにはいかなかった。
「………我慢はよくないと思うけどなぁ」
突然かけられた声に、亜紀はハッと顔を上げた。
そこには、見知った顔。
彩芽の姿があった。
「ど、どうして………?」
「奈津に頼まれてね。
亜紀のことを頼む、ってお願いされたの」
「なっちゃんが………」
また、亜紀は泣きそうになった。
亜紀は、奈津の姿が見えなくなったのを確認すると、膝から崩れ落ちた。
全身に力が入らず、今まで味わったことのない虚脱感が襲っていた。
「振られ…ちゃった………」
そうつぶやくと同時に、目頭に熱いものこみ上げてきた。
しかし、それを流すまいと、亜紀は唇を噛んだ。
強くなる。
奈津に手を引いてもらわなくてもいいように…
もう、びくびくおどおどしないように………
だから、ここで泣くわけにはいかなかった。
「………我慢はよくないと思うけどなぁ」
突然かけられた声に、亜紀はハッと顔を上げた。
そこには、見知った顔。
彩芽の姿があった。
「ど、どうして………?」
「奈津に頼まれてね。
亜紀のことを頼む、ってお願いされたの」
「なっちゃんが………」
また、亜紀は泣きそうになった。