End of the transmigration of souls■Chapter1■
「オイ嬢ちゃん。子供の足で逃げ切れるとでも思ったか??」


いとも簡単に1人の兵士に追いつかれてしまった。


「………嘘…いつの間に……」
「よっと!暴れんなよー!」



やっぱり…といったところだ。逃げる間もなく、軽々と持ち上げられた。 あたしをどこかへ連れて行くつもりだ。



「嫌だッッ!降ろせよ!離せ……ッッ!」
「うるせぇなぁ。仕方ない。悪いな。ちょっと眠っててくれ」
「嫌だッッ!なにすン……だ…よ…」



だんだん意識が遠くなってく。 何か薬物か?



神様…… お願いです。
師匠を……
師匠を助けてください。
あたしの大事な人なんです。
助けてください………。



完全に意識が無くなる寸前、遠くの方で
師匠の悲痛な叫びが聞こえた気がした………。



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