End of the transmigration of souls■Chapter1■

●Episod 2-2 Determination●

白衣より俄然重い軍服。一丁の拳銃と宝剣デュランダル。これがたぶん命の重さ。 身に付けた物が無限にも重く感じる。



ーーー「特殊工作員?」
「はい。ずっと検査実験ばっかやってももつまらないでしょ?ここはひとつ………、身体能力の測定もやってみたらどうです?頭脳面の測定も飽きてきた頃なのではないですか?あたしも、もっと色々試してみたいんです」
「………確かに」
「もしあちらから承諾を得られれば常に測定装置を付けていても構いませんよ?」
「わかった。話をつけてみよう」
「ありがとうございます」



これはつい2週間程前の遺伝子工学研究所の所長との会話。あたしはこいつらに
自分を売った。これからも能力の測定や検査実験を続けることを条件に特殊工作員に加えてもらえるよう説得を申し出た。相手側からも当然入る前の戦闘能力や運動能力の測定という条件はあったが、すべてクリアしてやった。正直彼等はあたしが平均測定値を上回っ結果を出すとは
思っていなかったらしい。どうりで簡単な条件を出してきたわけだ。



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