End of the transmigration of souls■Chapter1■
最初の3日間はみっちり講習を受けた。昔からおかしい程に物覚えはいいのでたいしたことはなかった。



「でも、まさかさー、イセルナが軍に入るとは思わなかったよね!」
「この前俺に何を聞いてくるかと思えばこの為だったのか?」
「うーん………合ってるような違うような?」
「まぁいいけどさ、気を付けろよ。いろんな意味で」
「は?」
「そうだな。いろんな意味で」
「どんな意味?」
「任務も危ないかもしれないけどな。軍では男にも気を付けろ!」
「イセルナ軍の奴らに人気だからな」
「ゲッッ!そーゆうなんだか暑苦しそうなの嫌」
「人気あるって言われて照れたりしないんだな」
「可愛くねーな」



研究所から軍に移ってもやっぱりこいつらとの交流は変わらない。紅一点でこいつらを尻に敷いてるのも気分はいいが、 やっぱり普通に女友達も欲しいもんだ。
と、さりげなく思う。でも、 ここの女達は妙にギスギスしてて、 みんな互いをライバル視しててめんどくさそうだから嫌。 特に研究所の奴等は。



「さて。今日もなんかやらされるみたいだからあたしは行くわー」
「頑張れよ新入り。道中気を付けてな」
「……………」



特殊工作員の指令室はそんなに広くない。オフィスと言っていいくらいの広さだ。

あぁー、 新入りは今日一体何をやらされるんだろう?




< 42 / 149 >

この作品をシェア

pagetop