雑踏


しばらくして、律くんが「ふっ」と笑って口を開いた


なら、ヴォーカルならできるんじゃねぇ


確かに、ヴォーカルいないしな


霧夜くんは相づちをうつ


で…でも、ヴォーカルって
僕、あんまり歌巧くないよ


それなら、巧くなればいいじゃん


みっくんは当たり前のように言った


えっ


やりたいんだろ?バンド


僕はその言葉に顏を縦に振っていた


なら、決まりだな


みんなは顏を見合わせる


そして、僕たちはバンドを組むことになった


とても嬉しかった


今までにない感じの胸の高鳴りを感じた


< 33 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop