ケータイ電話の都市伝説
「…どーもバカな子には甘いらしい。年は取りたくないものだな」
 
そう言って地面を蹴り、屋上から地面へ飛び降りた。

―【開放】の力を使わずに。

「おっと。人目があるかもしれなかったな。いかんせん、癖は直りにくい。…言葉遣いも気を付けねばな」

ため息をついたマカの眼は、鈍く赤く光っていた。

「ウワサにもなっているみたいだしな。都市伝説とはあなどりにくい。…まっ、それが私だと気付いた者はいないだろうが。…同属以外は、な」





―数日後。

ミナは不思議そうに首を傾げた。

「何で無くなっちゃったんだろう? 例のサイト」

「サイトなんていつ消えてもおかしくないでしょう?それより集中! 試験近いんだから」

「あっ、はいはい」

昼休み、ミナはマカに勉強を教わっていた。

例のサイトが消えたことにより、【解放】の力が無くなったミナ。

しかし考え方が変わったのか、マカに勉強を教わるようになった。

「不思議なのはあの夜もそうなんだよねぇ。例のサイトの画面を見てから記憶は無いし、リビングは散らかってたしぃ。両親も何で散らかってるのか分からないみたいだったし」

「局地的な地震でもあったんでしょ?」
< 15 / 17 >

この作品をシェア

pagetop