モノクロ
「違うの。ちゃんとお礼、言ってなかったから。色々……っていうか、全部陽子叔母さんがやってくれて、本当に感謝してる。私一人じゃ何も出来なかったから」

「いいのよ、そんなこと」


「これからは一人で頑張るから」

「……たまには頼ってね?」


「うん。本当にありがとう」





叔母さんを空港まで送って家に帰って来たけど、やっぱり何もする気が起きない。


叔母さんがいないとご飯もまともに食べなくて、冷蔵庫にあるのは水と調味料だけ。


夜、暗い部屋で一人、膝を抱えて泣く日々が続いた。


叔母さんにはああ言ったけど、正直今は高校なんてどうでもいいし、生きてるのか死んでるのかも良くわからない。


ちゃんと眠れなくて、でも眠ると決まって事故の夢か両親の夢を見て、また辛くなった。


お母さんが助けてくれた命を、こんな風に扱っちゃいけないって思う気持ちと。

こうしてれば、お父さんとお母さんに会えるかな、って気持ちが行ったり来たりしていた。


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