耳元で囁いて




それから私達は、付き合い始めた。


付き合い始めるともっと私達は、互いを強く求めあった。



その頃からだろうか...秋野が、おかしくなっていったのは。





「南、弁当。」
私は秋野と彼氏・彼女になったから秋野の事は南と呼ぶようになった。


「サンキュー。」


私は今朝、南に作った弁当を渡す。


「旭、一緒に食べよう?」


南は私の制服の裾を掴む。




ん~、南君ここ教室ですよ?
みんな見てますよ?





ただでさえ、顔立ちがキレイな南がそんな愛らしい仕草をしたら鬼に金棒だ。
数名の女子は完璧ノックアウト。





「一緒に食べたいんだけど...私、今日は久々に藍仔と食べる約束してんだよね。だから...また今度ね?」





最近は南とばかり食べていたから...たまにはいいよね。



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