耳元で囁いて






「分かった。」


「それじゃ、後でね。」


私は庭にいる藍仔の所に急いだ。



「藍仔~!!」


庭につくと藍仔は設置されている椅子に1人座っていた。


「おっ、やっと来た~。」


「ごめんね?」


「いいよ~全然♪」


私は椅子に座り木のテーブルに弁当を置いて開いた。



「やっぱ、外で食べるご飯は違うね~。」


...藍仔、言うことがオジさんみたいになってるよ。


「あ、そうだ!!旭。」

「ん?何。」


「私ね、ちょっと噂で聞いたんだけど...3組の山中 惣一君って子があんたの事、狙ってるらしいよ~♪」


大変だね、と心配するならもうちょっと、心配そうな顔をして欲しい。


何だ、その楽しそうな笑みは。




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