大空
いつもの野原に出た。




草は、雨にぬれてキラキラしていた。






ごろんとねっ転がってみた。いつかのように。





空を見た。嵐のあとの、雲ひとつない空を。





「美空ちゃん。」



小さくつぶやいた。





俺、やっと空を見ることができたよ。


美空ちゃん、伝えたいことがあるんだ。











美空ちゃん、








大好きだ。







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