俺様彼氏と従順彼氏

「大丈夫、菜子?」

「うん、気にしないで?」

「…外にでも行こうか」

「ん」



な、なななななんて紳士的な殿方なの!

極上必殺瞬間悩殺スマイルを、浮かべ彼女に手を差し出す、ダディ…




ハッ!!
まさかこれが本来男性のあるべき姿なんじゃ…



あたしは妄想の世界に、一時棄権を申し、隣に居るみつおを見た。


「……」


別に(今は)そんな姿を見ても、平然としている。

確かにみつおには、興味のない事かもしれないのだが、あたしとしては、多いに見習って欲しい。


< 22 / 26 >

この作品をシェア

pagetop