短編集『固茹玉子』
「ウッギャァァァァァァァァァアアアッ!」

おまわりさんが悲鳴を上げると飛行機は墜っこち、ガラスというガラスは割れ、太陽さえも耳を塞いだ。

ジ・アンダーテイカーはと言えば、涼しい顔で耳栓を外すとその場を立ち去る。

「本官の指をこんなにした奴は誰だぁあ!」

哀れ。おまわりさんはバレーボール大になった人差し指を抱え、地団駄を踏んで悔しがる。

しかしその指では、引き金を引く事も出来ない。

めでたくおまわりさんの銃乱射は、ジ・アンダーテイカーに依って食い止められたのだ。

凄いぞジ・アンダーテイカー、負けるなジ・アンダーテイカー!

彼は困難な仕事を求めて今日も行く、なぁのだ。
‖:3彡


《おしまい》


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