短編集『固茹玉子』
「みんな! 出てこい! ラスボスは俺が倒した。もうこいつの為に働く必要はなくなったんだ!」

俺は暗い都市へと引き返し、人々に告げた。

「どうした、早く外へ行こう。光を浴びに表へ出よう」

片っ端から声を掛けてみても、俺に付いてくる奴はひとりもいなかった。




< 91 / 93 >

この作品をシェア

pagetop