一緒Ⅱ

学校

私は愛を素直に受け入れられない。

それはイジメが原因で、トラウマに近い感覚が今も消えずに残っているから。



「チクるんじゃねえぞ」

「ああ!!!」

彼氏はたまに私を殴りつけそれでも私を抱き撫でる。

指は優しいのに彼自身は優しくなくて。

「咥えろ」

一瞬でも動きが止まればカメラを取り出して撮影して笑う。

その写真は彼氏の判断で売られたり、ばら蒔かれたり…。

その注意に私は怯える。

それでも彼氏だというのに彼氏は私の思いに気がつきはしない…。

彼氏は私を愛する余りにこうなってしまったのだから私に“責める”資格はない。




学校に通えば写真をきっかけに同級生には距離を置かれてしまった。

彼も彼女も私を知ろうとしない。

私をわかってはくれない。

彼氏と同じ。





だから猫に会いたいと思う私はおかしいんだ。




 チリン




鈴が机の中から落下した。
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