星の彼方
「たこ焼き〜久々!!」


「やっぱせっかく大阪やねんから、たこ焼き食べなあかんで〜!!
って、ちゃうやん。
ほんで、彼氏さんとどないしたん?」


「あーうん。なんかやっぱり一緒にいたいやん?だから仕事増やさんといてほしいねんけど、ゆわれへんくて…」


「ふーん...
別にちょっとくらいふやしたかって、たまに会うくらいでいいんちゃうの?」


「それやったらあかん
毎日でも会いたいもん」


「えー?毎日?ばりめんどいやんか!!」


このときあたしはまだ恋というものをわかっていなかった。


恋人と毎日会いたくなることも、寂しい気持ちも。


あなたと出会うまでは全くわからなかった。




ガラガラガラ…


「おばちゃんたこ焼き3つなー
あーつっかれたぁ。」


「おまえ寝てただけやん?」


「うるっさいわ!!」


なんかがやがやしてきた。


あ…うちの制服?


「凛ったぶん二年生!!
超かっこいいやん!!」
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