Lifeー生きた証ー
車に乗り込み家までの道程を走った。


あたしとお母さんの間に流れるのは苦しい沈黙だった。


「あのね…お金の事なんだけど…」


「何?」

大体言いたい事は分かってる。



有ったんでしょ――


「有ったの…財布の中に…ごめんね…目に怪我させて…」


許したい気持ちと…


許したくない気持ちが葛藤していた。
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