カラカラライフリズム



「二人ともやめとけ」

だが、言い淀みながらも言葉が続いた。

「……えー、何だその……お前らこれから、仲良くしろよ」

「やだ」

「何だよそれ! いきなり過ぎるだろ!」

一樹の返答に光が口を尖らせると、一樹は彼を無視して歩き出した。

「え、っていうか次こいつと仕事すんの?」

「スケジュールが合えばな」

樋口が事も無げに言うと、一樹は露骨に嫌そうな顔をした。

「やだ。別の奴とがいい。

だって、前に庁の視察がこいつの仕事に当たった時、

来た人、失神したんだろ? 

確かこいつが、囚人をわざとねちねち嬲ってって……」

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