カラカラライフリズム
「……結局、四十二分三十五秒の遅刻だな」


一樹と目が合うと、進藤はいつも通りに時間を指摘した。

そして、一樹が遅まきながら入室の断りをしたが、


「失礼し……」


「前から言おうと思ってたんだけどー、
デジタル時計でもないのに、何で秒まで分かるんですかぁ?」

一樹の声を遮って開口一番、光は生意気に言った。


『保護者達』が頭を抱える元凶は、そういう奴だった。

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