カラカラライフリズム

香りが良くやけに赤い、変わったお茶だった。

……少なくとも、一樹にとっては。


「ローズヒップです。美味しいですか?」

「……うん」


本当は不味いと思ったのは顔に出さない事にして、
一樹はカップをテーブルに置いてそれとなく室内を見回した。

部屋はパステル系の色を基調として、
いかにも女性の好みそうな物で統一されていた。

薄いレース地と、オレンジ・白のタータンチェックの綿素材の二重のカーテン。

桜色のカーペット、
足の短いクリーム色のソファーと、
小さなテレビ。

その上には、彼女の友達と撮ったらしい写真が飾られていた。
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