カラカラライフリズム
 


圧倒的な暴力。

しかし理由もなく、それはいつまでも続いた。
 

そして、自分の他にも。
 

たくさんいた『きょうだい』達は、一人残らずその洗礼を受けていた。
 

服で隠せば見えない痣、隠さなければいけない傷。
 

その男が用意した言い訳――『転んだ』では済まされないレベルの、消えない痛み。
 

まともにご飯も食べさせて貰えずに、いつもお腹を空かせていた。
 

だけど、それが始まったのはいつで、終わったのはどうして……?



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