好きっていえなくて・・・
バタンッ
勢いよく扉を開ける。
「ハァハァ・・・玲奈ちゃん・・・」
ほら。やっぱりいた。
しかも・・・
「わわッ」
2人の距離はすごく近かった。
とゆ−か、岡本が玲奈にキスをしようとしていた。かもしれない・・・
俺に気づいた玲奈が急いで体制を直す。
ムカッ
「そろそろ、放送なんだケド・・・?」
嘘。
本当なら、もう俺が終えた。
だケド、今岡本カラ玲奈を取り返す理由がなかったカラ嘘をつく。
「あ、はい今行きます・・・」
その場で勢いよく立ち上がる。
「ゴメン。ちょっと行ってくるね?」
ズキンッ
玲奈の表情が一気にかわる。
一気に・・・優しくなる。
「あぁ・・・・」
と岡本が答えた瞬間、玲奈の身体が岡本に寄る。
―――は
何やらボソボソ話している。
俺にはきこえない声量で。
ムカムカッ
「・・・へっ?!」
いきなり声をあげる玲奈。