好きっていえなくて・・・


それで今、
3年4組の教室の前まで来ている。

ドキドキドキ

場違いじゃ・・・ないかな?

1年違うダケなのに、
みんな大人っぽくて・・・

あたしがすごく子どもに思えた。


グッ

扉に手はかけてみても、開ける勇気がでない。

「はぁぁぁ・・・」

根性なし・・・


ってゆ−か、
すごい見られてるような・・・・


ツンツンッ

後ろカラ肩をつつかれる。

「2年生だよね−?
どうしたの−?」

いかにも軽そうな男が2人、
あたしに近づく。


「え・・・?あ、あの・・・」

わわわっ
どうしよう・・・(泣)

「俺らと遊ばない?」

ひゃぁぁぁぁ

誰か・・・助けて―――

パシッ

腕を捕まれ、引き寄せられる。

ポスッ

ふわっ

一瞬で
あの温かくて、優しいにおいに包まれた。


「俺の連れに何か用か―?」

ギロッとその人たちを睨みつけ、
2人は

「す・・・・すみませっ」

震えながら走り去っていった。


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