サルビア
「痛ぁ…」

そんなあたしを、数人の女の子達が囲んで、「だっさぁ!」「調子乗ってるからやん!」などと、笑っている。

ブチッ…あたしは切れた。


「お前えらがええ加減にせえやっ!あたしが何したゆうねんっ!」

「あ~やっぱり今までのキャラは、猫かぶってたんや~」

「エリが本性出した~」


…てかこの人らは、本間にあたしとエリが、一緒の人間やと思てんの?


「あほらしい…」

「はぁ?」


ガシャンッ…また突き飛ばされる。

何着か掛かっていた衣装に激突し、衣装がひっくり返る。

「ふざけんなっ!」

近くにあった、ゴミ箱を投げ付けた。

ガシャンッ!!ちっ、避けやがった…


ガチャガチャ!!

ドアが開く。

「お前ら何してんねん!」

あまりの音に、ボーイが慌てた様子で、更衣室に入って来た。






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