危険中毒
「マックスの気持ちも
わかるけど。
あの子は、戦争屋が
身に染みついてる。
うまく切り抜けるって。」

ミオは、短くなったタバコを、
灰皿に押し付けた。

「さて、いくわ。

あんたと絡んでるなんて
知れたら、こっちまで、
動けなくなる。

何かあったら、また言って。」

「ああ。そっちの事は、
任せた。」

俺は、先に店を出て、
路地に身を潜めた。


しばらくして、
ミオが出て来る。

互いが、
尾行されていない事を確認し、
暗闇に再び歩みを進めた。



だいたい、
あいつの・・・
モニカの
行動なんて
見通せている。


これが、タイムリミットだ。


 
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