Distance of mind


「え?!」


驚いて篠崎理玖をみると、彼は小悪魔のような笑みを浮かべ


「これで邪魔者はいなくなったでしょ?」



・・・邪魔者って・・・優希のこと??



あたしは訳がわからずポカーンと口を開けていた。



誰かにメールを送ったの?
・・・そうだとしたら、誰に??


てゆうか、どうして電源切っちゃったの?


なんで優希が邪魔者なの?――――



「ついたよ。ここが俺の楽屋。」


話しかけられてハっとした。


もう・・・付いたのか


篠崎理玖はドアを開けると「どうぞ」と手招きをしてくれた。


「お、おじゃまします・・・」


楽屋にはサングラスと帽子、バックだけが整頓されて置かれていた。




――――ダンッ!



肩に軽い痛みが走ったと思ったら、あたしはもうその時、壁と篠崎理玖に挟まれていた。







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