Distance of mind
「っ..やめ...」





篠崎理玖の唇があたしの首を吸おうとしたその瞬間。




「い、いやああぁっ!!!」



あたしは篠崎理玖を力いっぱい押した。


篠崎理玖と、少し離れることが出来た。




ポカンと口をあけ、驚いている様子の彼。




「はぁ...はぁ....」


部屋中にいやな沈黙が流れる。




こわい..
こわい.....


篠崎理玖って、あの優しく微笑んで純粋そうな..

あれは違うの??――――





「嬉しくないの?」



篠崎理玖が沈黙を破る。


「う、嬉しい?」
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