Distance of mind


「そう。だって君俺のファンでしょ?
好きだったら、ヤられたいとか。そうゆうの思うじゃん?」



サラっと言われたその言葉は、
TVで見る篠崎理玖が放つとは思えないものだった。



「す、好き..」



勘違いしてない??
だってあたし、篠崎理玖のファンじゃないから好きでも.....


眉を寄せて考えていると



「何?違うの?」


...ここは、ハッキリ言っておいた方がいいよね..??


一人で決断し、重い口を開いた。



「あ、あたし、理玖さんのファンじゃないから好き―――」



言い終えないうち、篠崎理玖の言葉があたしの言葉と被った。


「なら、好きにさせるまでだね?」



......は?
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