二人で一人〜永遠に
「…そんなことないよ、浩介は優しくてカッコイイよ昔と変わらない」
「その笑顔…」
「えっ?」
「千冬のその笑顔…癒される」
浩介は、そう言って私の頬に手をあてた。
「…………」
「…浩介?…」
「…綺麗だ」
「えっ!」
「バカだな 勘違いするな! 景色のこと」
「やだっ!勘違いなんて!私は別にっ!」
私は、顔が熱くなるのがわかった。
「でも、顔が赤いぞ」
「浩介が、からかうから!」
「はいはい食べよう」
そう言って浩介は、私の頭をポンポンとたたいた。
「…千冬…」
「なぁーに?」
「最近、陵が居ないから大変じゃないか?」
「そんなことないよ……って言ったら嘘になるかな」
「だよな…」
「でもね!陵君に頼ってもいられないでしょ!だから自分なりに出来ることはやって頑張って生きていかなくっちゃね!」
「困った事があったら時間なんか関係なく電話しろ…徐々にで構わない俺を頼ってくれ」
「浩介…ありがとう」
私の手を握る浩介の手が冷たかった。