究極のメソード
7 超能力者
「渡辺君をなぜ追わないのかって?」



革張りのソファーに座る死神。
その前には初老に差し掛かった男が立っている。


小刻みに震える男。
こぶしを握りしめ緊張の面持ち。


「泳がしてるんですよ。


奴は確かに私たちにとって
有害な人物です。


普通なら排除しなければならないでしょう。


ところであなた。


前世紀に名を馳せたあの教団。
あなたはどこで知りましたか?」


死神に質問された男は
しどろもどろになりながらも答える。



「え、ええと…新聞やテレビです」



それを聞いた死神は膝を叩いて
立ち上がる。
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