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始業式が終わり、教室に戻って係決めをした。




「莉世は何やんの?」

「私はあまりものでいいや…悠は?」


悩みだした悠。何も決めていなかったみたい。





俯いて考えていた悠は、ひらめいたように顔をあげた。


「俺、莉世と同じのにする!」
…なんだそれ。
そんな笑顔で言われても困るから。











「そろそろいいか?一応希望どおりのやつにしたいと思うが、どうしても余ってしまうものが出る。だから推薦もアリにしようと思う。」



先生の言葉を聞いてはぁ…とため息がでる。


昔から推薦には良い思い出がない。


頼まれれば断れない性格ゆえにどうしてもあとから後悔する。



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