双子フタゴ愛アイ


こうして母から子へ身を守る術が受け継がれていった




その後しばらく二人で黙々と洗濯物をたたんでいたケド






「あの・・・お母さん・・」



私は手を止めて改めてお母さんの方に向き直った



「私・・・・知ったの・・・」



お母さんが頭を傾げて私を見るので私は一瞬目を逸らした


でも再びお母さんの目を見つめてゆっくり口を開く



「・・・タカラとメグミが私と会う前にどんな目にあったか・・・」




お母さんはハッとして持っていたシャツをギュッと握りしめる



「・・・・・・」



しばらく沈黙が続いた
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