あなたが私にできる事
「俺にわかんない話するな!っていうかホワイトデーのプレゼントはマフラーに決定!!
そんな気取った坊ちゃんブランドなんかじゃなくて、もっとハイセンスなおしゃれマフラーを俺が選ぶ!」
久志はそれだけ叫ぶと一人で行ってしまった。
「やきもちかな?」
「やきもちだね。
恵梨香、がんばんなよ。あいつの面倒見るのって結構大変だから。」
「うん。わかってる。」
和希は笑うと立ち上がって背伸びする。
「さーて、帰って勉強でもするかな。」
門を出ると駅に向かって歩く久志の後ろ姿が見えた。
「じゃ、俺こっちだから。」
和希が反対方向に向かって歩いていく。
私はその後ろ姿に大きく手を振ると、走って久志を追いかけた。
「久志!」
「早く追いかけてこいよ!」
拗ねる彼の腕に自分の腕を絡める。
「久志!愛してるよ。」
うん。
私はもう大丈夫。
ーー終ーー