神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
「バカナ、コノゴニオヨンデナニヲイウ!」


鵺は最後の一撃を叩き込むため身を屈めた!


「お主も本能で感じたんじゃろう?神楽の末裔に眠る妖の存在を…。」


「ダマレココマデダ」



そう叫んで白蓮に飛びかかろうとした瞬間!
鵺と白蓮の間に人影が降ってきた!


    スタッ!

「フフフ、全て見させてもらったわよ。
なかなか楽しそうな事してるじゃない?ねぇ、鵺。」


鵺に向かってそう言った人影はゆっくりと立ち上がった。

「オ、オマエハ」


驚く鵺の前に立っていたのは、大きく胸元のはだけた花魁のような着物を纏った女だった。

長い髪を夜風になびかせながら、妖艶な微笑みを浮かべて言った。


「ここで白蓮がやられちゃうと坊や達が悲しむのよねぇ。
だから今回はこちら側につこうかしら。フフ…。」


「ニンゲンノ、ミカタヲスルノカ」

鵺は怒りの表情で叫んだ!
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