神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
「さぁ彩音、そろそろ戻りましょうか。もうすぐ昼だから。」


忍は一生懸命キノコを探していた彩音に声をかけた。

彩音は草むらからツインテールをヒョコッと出して元気な返事をした。


忍はその様子を見てからゆっくりと建物の方向へと歩き出した。


(あ!しまったぁ!弁当月姉の分がない!まずいわ…)

忍の頬に冷や汗がタラリと落ちた。


「どーしたのしーちゃん?疲れた?彩音ねぇキノコ採ってきたよ!ほらぁ。」

そう言って彩音は手のひら一杯にキノコを乗せて忍に見せた。


「彩音、お弁当あるわよ?それどうするのよ?」


「にしし〜彩音が料理するの!」


彩音は満面の笑みで答えた。


「それ食べられるの?私詳しくないけど。」

忍は歩きながら、謎のキノコ達を見つめた。
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