神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
「ん?あれ彩音達じゃないか…。どこかに行ってたのか?」


森から抜け出た透は、反対側の森から楽しげに出てくる彩音達を見つけた。

2人は透達より先に建物へと入って行った。


スタスタと歩いていく透の後ろから、月読が叫んでいた。


「おい小僧!待て!歩くのが早いぞ!」

透は振り返ると、早歩きで追い付こうとしている月読の姿があった。


「ああ、すまん。」

透はそう呟いて再びスタスタと歩き出した。


「うぬぬぅ、少しばかり足が長いからと自慢しおって!覚えておれ!」

何気にプライドを傷つけられた月読は、透の背中を睨みつけながら追いかけた。
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