神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
鵺の隙をうかがいながら沙綺は早口にまくし立てた。

幹矢は1つ頷くと、扇子を開いて鵺の方にかざした。


「そうか、じゃあ一つ頼みがある。滅魔結界符術は至近距離よりも中距離の方が安定する。
君は前線に行かずに僕のサポートをして欲しいんだ、頼めるかい?」


「…どんだけ詳しいんだよアンタ…言われなくても至近距離は苦手だよ!いくらでもサポートしてやるぜ!!」


沙綺の言葉を聞いて、幹矢は次に心の中に呼びかけた。


(神の使いの白蛇よ…。)

『はい…ここに…。』


幹矢の呼びかけに呼応して、彼の体に巻き付くように巨大な白蛇が姿を現した。

姿は蛇だが、その瞳には人間よりも高い知性が感じられた。
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