神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
確実にとらえた!
鵺がそう思ったのは束の間、鋭い爪は幹矢に当たらずに空を切った!


自分の目測に誤りはない!
驚愕の表情のまま、立て続けに攻撃を加える鵺だったが、ひらりひらりと全てかわされてしまった!


「何故、人間風情が私の攻撃をかわすことが出来るのだ」


一定の距離まで離れた鵺は、牙を剥き出して叫んだ!


幹矢は止めていた息を深く吐いた。
そして扇子でパタパタ暑そうに扇ぎながら、鵺に答えた。


「いやぁ冷や汗かいたよ!危ないじゃないか!
善次郎から体術習ってなかったら死んでたよ!」


鵺はギリギリと悔しそうに歯ぎしりして喉を鳴らした。
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