神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
「クソォッよくも忍を爆砕符」


背中からの出血に顔をしかめながら、沙綺は呪符を鵺に放った!


近距離からの呪符攻撃に、避けることが出来なかった鵺は片腕を犠牲にして受けた。


「ぐぉぉぉおお」


激しい爆裂音と、鵺の叫び声が上がる中、跳ね飛ばされた忍に向かって彩音が走っていた。


「しーちゃん…しーちゃん!」


息を切らせながら辿り着いた彩音は、頭から血を流してぐったりと倒れる忍にすがりついた。


「あ…あぁ…しー…ちゃん…。」


どうしたらいいのかわからないまま忍を抱きしめて、彩音は歯を食いしばって涙を堪えた。


そしてゆっくりと顔を上げると、鵺を睨み付けて言った。


「しーちゃんは、彩音の大事な大事な家族なの…だから…傷つける奴は、誰であっても許さない!」
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