神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
彩音は忍をそっと寝かせると、近くに転がっていた忍の巻物を取って立ち上がった。


自分のを含めて二本になった巻物を、体の前で交差させて彩音は鬼を解放した!


「召喚士彩音の名をもって命じる今ここに契約を解き、ひとときの自由を与えん」


声高らかに彩音が言い放つと、前鬼と後鬼の2体が同時に雄叫びを上げた!


ゴォァァァァァアアアア


「彩音ちゃん!何考えてるんだ!
そんなことしたら制御が出来なくなるぞ」


幹矢が信じられないといった顔で彩音に声をかけた。


沙綺と透も、今まで聞いたのとは全く違う…狂喜に満ちた叫び声に圧倒されていた。


「お…おい…マジかよ…。」

思わず沙綺の口から漏れた言葉は誰にも聞こえなかった。
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