真夜中の向日葵
……――海に沈められちゃえばいいのに


唐突にそんな言葉が浮かんだ。


海に沈んでしまえばこの熱もひくのに――



窓の外を数えきれないほどたくさんの

人工の明かりが通り過ぎていく。

子守唄のような電車の鼓動に誘われて

いつのまにか瞼が下がってきた。


きっと海の中は

つめたくて気持ちいいだろうな

と思った。



あたしを 誰か

突き落として

深くて 暗い

海の底へと


あたしの火照った頬を

手を

唇を

性器を

冷やして


そして 沈めて

もう二度と

戻って来れないように


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