俺だけのもの
最終章〜俺だけのもの〜

「ッ…うぅ〜」



「おいおい;;;今から泣いてんなよ…せっかく俺がメイクしてやったのに」






「だってぇっ…」







副社長になって2年
悠哉が店長になって
1年…







今日は悠哉とあたしの
人生最大の幸せな日。




「ほら…時間だぞ?」



「うんっ」








教会の鐘が鳴り響く。




あたしはお母さんに
手を引かれて
悠哉の…これからずっと
共にしていく人の所まで
いった。




結婚式には
なっちゃんも
同じクラスだった
みんなも
きてくれた。





お母さんの手が
離れて

悠哉の腕へ。



神父さんの前で
永遠の愛を誓う。






『新郎.鳴海悠哉。あなたは苦しい時も健やかなる時も新婦.中原実優を妻とし死が二人を分かつ時まで愛しつづける事を誓いますか?』




「誓います…。」


悠哉の声が
響いた。




『新婦.中原実優。あなたは苦しい時も健やかなる時も新郎.鳴海悠哉を夫とし死が二人を分かつ時まで愛しつづける事を誓いますか?』




「…っ誓います」



泣きながらも
あたしは誓った。




『誓いのキスを』





悠哉にベールを
めくられた。


優しく笑って
唇を重ねた…。


ちょっと離れて


『愛してる』


って言ってくれた。

また涙…





あたし本当に
悠哉の隣で
頑張るよっ…
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