この空の彼方
当の芦多は混乱していた。



「まだ私は教えられるような…。」


「三歳の餓鬼に教えるんだぜ、大丈夫…。」



と、千歳はびくりとして灯世を振り返る。



芦多と爪鷹は頭を抱えた。



「馬鹿な奴…。」



爪鷹苦笑いだ。



「灯世…、あのさ。」


「いいえ、気にしてません。」


「でも、な、灯世、あのさ…。」


「いいえ、気にしてません。」



それから千歳は御行儀がよくなった。



「さて、と。
散々脅したのにいい案出してくれた侍女に感謝ですね。」



爪鷹が灯世に笑いかけた。



灯世は、ん?と爪鷹を見つめる。



散々脅した?



馬鹿、と千歳が爪鷹を叩く。



芦多もはぁっとため息をついた。



「いの?」


「え、と。
大丈夫ですよ。」



いのは後退る。










その後、爪鷹達は灯世の無言の説教を受けた。



「なぁ、芦多、俺なによりも灯世に怒られるの怖い…。」



芦多は苦笑いするしかなかった。










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