蒼がみえる星
実梨ちゃんと別れて足早に私は麗たちのいる洞穴に戻った。
村に近付くにつれて微かに震えだした実梨ちゃんの手、村人の違和感……あの村は怪しいニオイがぷんぷんするわ…。
洞穴に戻ると炎陽からの質問の嵐が……―
「ねぇねぇ、何話したの?」
「……」
「どんな村だった?」
「………」
「実梨ちゃん、かわいかったねー?」
「そうね。でも、私の方がかわいいわよ。」
「そこには反応するんだ…。」
容姿に関して自信のある凛はすかさず言い返した。
ちょっと引き気味になった炎陽だが、もっと他のことも教えてよーとブツブツ凛に文句をぶつけていた。
そんな中1人考え事をしている男が……もちろん麗である。