美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
「あ~どんな子かしらね、お母さん楽しみだわ。
ね、お父さん。」


「そうだな。
ワシは可愛い子がいいなぁ…母さんみたいな?」


親父の趣味は、いらんだろ…。


「やだぁ、お父さんたら。」


そう言ってお袋が、親父の肩を叩く。


何年経っても夫婦仲良しなのはいいけど、甘ったるいのはどうも…無理。


「分かったよ。
江利子に聞いてみるよ。」


面倒臭そうに答える俺。


「んまぁ、江利子さんて言うの?
一君の彼女。」


「ああ。
お袋、くれぐれも頼むからケーキ作ってプレートに『ウエルカム、江利子ちゃん』なんて書くなよな?」


「あら、ダメなの?残念だわ。」


本気で残念がるお袋。


良かった…事前にストップかけて。

毎年、親父の誕生日にこれやるんだよな…それ見て喜ぶ親父も親父だ。


こんな夫婦から産まれた俺だからか、変に冷めてる。


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