天然100%
重い過去


チャイムが鳴った。

昼休みが終わる。


「じゃあ教室戻ろっかー」


遊斗はパン4個分の袋を
片づけて立ち上がった。


「そうしよっかー」


あたしも返事をして立った。

でも隣りの美鈴は立たない。


「美鈴?」

「え?」

「どうしたの?」

「えっと・・・」


美鈴は少しためらった後に言った。


「あとの授業はここでサボるよ」

「えー!?」


美鈴はホントに真面目で
授業中は寝たりしないし
ノートもちゃんととってる。

絶対サボらないキャラ。

ありえない・・・。

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