美湖 夜空を見上げてごらん?【月】


「愛美・・・?愛美って彼氏いんでしょ?」
私がさりげなく忠告する。
「えー!?愛美彼氏いんだー・・・。」
南波ががっかりしたような声で言う。
「・・・彼氏いちゃ悪い?」
聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。
 愛美だ。
「エミ・・・彼氏いんの?」
「えっ・・・うん。」
「なんでっ!?いつから!?」
「・・・話すと24時間かかりますが・・・。」
24時間・・・かかりすぎじゃない?
「じゃーどーする?3にんであそぼっかー・・・。」
南波が言った。
「遊ぶ?心と美湖と南波で?」
「え・・・うん。」
私はさりげなく答える。
「いいなー愛美もあそぶー!!」
「え?」
南波と、私が同時に反応する。
「いいの?彼氏ちゃんは?」
「あーキョウスケ?キョウスケってね土曜は部活なの。だから遊べないんだよねー・・・。」
「じゃあ愛美もあそぼっ!!」
「うん!!」
2人は私を差し置いて盛り上がっている。
~♪
「携帯?メール?」
「あっ・・・ごめん。あたし。」
愛美は携帯をみながら微笑んでいる。ってことは・・・
「彼氏?」
私は愛美に聞いた。

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