3人の き も ち


「自分の思い通りにならないからって、なんで早苗に八つ当たり? そんなのは…。」



そこで、映樹は言葉につまる。




“ 決めたんだ、ごめん ”

“ だから俺、言ったよな? お前の身代りにするなって。
自分の思い通りにならなかったからって。
穂杉のせいにすんなよ ”




伸と圭吾に。


言われた事を思いだして、気分がよけいに悪くなる。

ムカムカする。


冷たい笑顔が消え、眉間にシワが深くなる。

当然目付きもキツくなるので、周囲の女子達が、怖がって息をのんでいる。

今の映樹にはどうでもいい事だった。


身動きできないでいる女子達の中に割って入り、早苗の腕をつかむと、走る様な勢いで来た道を戻る。





(そんなのは)
(そんな奴は)

(…俺、だ)


< 126 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop