3人の き も ち
「自分の思い通りにならないからって、なんで早苗に八つ当たり? そんなのは…。」
そこで、映樹は言葉につまる。
“ 決めたんだ、ごめん ”
“ だから俺、言ったよな? お前の身代りにするなって。
自分の思い通りにならなかったからって。
穂杉のせいにすんなよ ”
伸と圭吾に。
言われた事を思いだして、気分がよけいに悪くなる。
ムカムカする。
冷たい笑顔が消え、眉間にシワが深くなる。
当然目付きもキツくなるので、周囲の女子達が、怖がって息をのんでいる。
今の映樹にはどうでもいい事だった。
身動きできないでいる女子達の中に割って入り、早苗の腕をつかむと、走る様な勢いで来た道を戻る。
(そんなのは)
(そんな奴は)
(…俺、だ)