私の禁断の恋
第一章 出逢い


初めまして、北山舞歩です。


今、私は隣のクラスの男の子に呼び出されました。


しかも、屋上。


もしや、これって…。


「好きです、付き合って下さい。」


「ごめんなさい。」


ほら、やっぱり。


私は誰とも付き合う気ないし。


こんな時はいつも即答で返す。


だって考える必要も無いし、間を空ける必要も無い。


私の答えは絶対“NO”。


まだ高校生になったばかりの一年生。


高校生になれば、誰もが素敵な恋愛をしたいと夢見る時期……。


私は小さい頃、父の仕事の都合で、アメリカに行った。


日本に帰って来たのは、小学校5年生の時。


大切な人をおいて…。


私には双子の兄が居る。

北山舞斗。


そして……


私の“初恋の人”。
< 1 / 66 >

この作品をシェア

pagetop