私の禁断の恋
それから私達はいろんな話しをした。
どれもくだらないような話だったけど、高杉龍介と過ごした時間は、私にとって凄く楽しかった。
最初は芸能人だからといって緊張してたけど、それも帰る時間になると、その緊張はどこかへ行っていた。
話に夢中になりすぎて、気付いた時には外はとっくに暗くなっていた。
「もう外、暗いから送るよ。」
「いえ、大丈夫です。」
「ダメだよ、こんなに外が暗いのに、女の子1人で帰せない。」
「でも……。」
「もしかして遠慮してるの?」
私は小さく頷いた。
「遠慮しなくていいよ?」
高杉龍介は優しく微笑みながら言った。
「それに俺、男だし、年上だし、そんなのが年下の女の子1人で帰せないだろ?」
私はその言葉に少し笑ってしまった。
だって言い方が、小さな妹に向かって言ってるような感じがしたから。
私は高杉龍介に甘えて、家まで送ってもらうことにした。