おばかに恋する性悪王子

さいど:性悪王子



朝ドアんとこにいた女が、俺と部屋が隣ってことにたいして文句言ってたことにムカついた。


俺、何気にモテてるし、どんな女も俺と接点持てたら、それだけでウザいくらい喜んでたのに。


俺だっておまえみてーな女より、もっと可愛い子と隣の部屋になりたかったし。
ふざけんなよな。


ああいう女は、自分が1番可愛いとかって思っちゃってたりするんだ。
んで、自分と釣り合う男を探して利用するみたいな?


あーヤダヤダ。


そんなことを考えていた俺の不機嫌度は、朝以上に膨らんでいた。


まさかこの時、俺はこんな女に恋をすることになるだなんて、思いもしなかったんだ。


なんでこのときの俺は、こんなひねくれた考え方しかできなかったんだろう…。





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